Intel ラピット・ストレージ・テクノロジーのRAID5をオンライン拡張する

筆者のPCは、Intel ラピット・ストレージ・テクノロジーを使った
software RAID5を採用したPC構成となっている。

CSSD-S6T256NHG6Q x 3台構成

SSD
スペック

容量について

238GB x 3 - (RAID5 238GB)= 477GB が有効なドライブ容量となります。

ところが、もう5年くらい使ってるとこのCドライブが容量不足に陥り
度々容量枯渇して0バイトになって、いろんな物を待避させたりとか大変なので

RAID構造とデータを維持したまま、容量拡張を行う事にしました。
その手順を忘れない様に書いておきたいと思います。

準備

・SSDの用意
 今回targetが1TB x 3 - (RAID5 -1TB) = 2TBをtargetにします。
 今回購入したSSDは、5年間保証のWT200の1TBを3台用意しました。
 性能は、読取り560MB/s、書込み500MBという転送速度を実現しています
 前のが、読取り514.4MB/s 書込 482.8MB/s なので今回の方が若干ではあるが
 高性能化してる感じですね。

 ただ、前回のSSDはMLCなので少し信頼性が高い物となっているが
 今回は3D NANDなので、TLCとか言われる物だと思います。
 書き換え回数がかなり少ない気がするので、
 5年保証で5年持たず終わってしまう気がします。
 その場合、この製品5年保証なので、寿命=故障ではないと思うので
 修理に出しても交換してくれない可能性がありますね💦

では実際に作業にうつります

PCの電源を落として、RAID5構造のSSDを1台単位で交換していきます。
くれぐれも3台全台を交換しないようにご注意ください。

1台を旧SSDから新しい1TBのSSDに交換します。

この作業で壊れないか?の根拠を示します。
RAID5構造の為、1台がかけても(故障や何らかでデバイスが認識しなくなったとしても)
正常なSSDから仮想SSD1台を作りだし何も無かった様に動作する特徴を利用します。
ただし、正確に言うと、仮想SSDを作り出している為
データのアクセス速度は劣化します。

その時の画像はこうなります。
1台新しいSSDがRAID5構造外に表示されています。
さらに1台あったはずであろうSSDが0GBとなって!マークがついてます。
実際、故障してもこの表記となります。

画像の説明

次にRAID5構造を再作成します。リビルド作業

別ディスクに再構築をクリックします。
画像の説明

下記画面が表示されます。今回交換したストレージを選択します。
この際、絶対に他のストレージを選択しない様に何度も確認してください。
画像の説明

SSD to SSDだとリビルド作業は30分掛からず終わりました。
終わったストレージ状態は下記になります。
一番上のSSDだけ954GBで認識しています。
画像の説明

続いてPCの電源をオフにして2台目を交換します。

作業は上記と全く一緒です。
画像の説明

続いて3台目を実施します。

作業は上記と全く一緒です。
画像の説明

これでとりあえずは、3台954GBとして認識されています。

続いて、VGの領域拡張を行います。

Intel ラピット・ストレージ・テクノロジーのversionが古いとこの作業はできないので
最新のsoftwareをDownloadして、適用してから作業を行ってください。
管理タブから書き画面のサイズ:488,392MB の横にある サイズの増加をクリックします。

画像の説明

下記画面が表示されますので はい をクリックします。
この作業は流石にSSDでも1時間程度かかりました。
HDDだと数日かかってしまうこともあるようです。
気長に待ちましょう。

画像の説明
画像の説明

終わりましら下記の画面に変わります。
ステータスが:正常表記活サイズが期待値になっていることを確認してください。
画像の説明

構造についても確認してください。
画像の説明

これで受け入れまでは完了になるので、今度はVGを使っている
ファイルシステム(OS)を拡張する作業に入れます。

windows側を拡張する

スタートボタン->コントロールパネル->管理ツール->コンピュータの管理に進みます
画像の説明
画像の説明

その中のディスク管理を開きます
画像の説明

拡張したいドライブを選択します。
今回はCドライブなのでCをよく見ます。こうなっていると思います。
画像をとりわすれたので、Cドライブのパーティションの後ろに回復パーティションが
複数ついており、その後ろに今回増やした領域をくっついていると思います。
画像の説明

この状態だと、Windowsの標準機能を使って拡張作業が行えません。
回復パーティションを削除してしまって良い場合は削除してしまって
拡張作業を行ってください。回復パーティションも再作成出来るので
手順は、色々なサイトにありますので確認してみてください。

筆者の環境では、回復パーティションを削除したくなかったので
回復パーティション1及び2を後ろにずらしました。
画像の説明

その際使ったツールが下記ツールです。
standardすなわち無償でその機能は使えます。
AOMEI Partition Assistant Professional

2つとも、後ろの領域に移動させます。
画像の説明

次にCドライブを同じメニューから拡大します。
1
2
3
ここで左上の適用ボタンを押します。
4
5
6
7
8
これで、Windowsからもストレージが拡張されたと思います。
477GB->1.86TBへ拡張完了

これで足り無くなったら

今度は、1TBx3台から1TB x 4台にストレージを増設し2TB->3TBへ構成変更するか
2TBx3 の4TBにするか、その時にSSDの価格を見つつ進めたいと思いますが
とりあえず、2TBもあればしばらく乗り切れると思いますので
これでしばらく行こうと思います。

耐障害性をあげるには?

 RAID6とかを作ると、2台同時に壊れても動作しますが
 データ実効容量が最低構成4台で2台分となる点が注意が必要です。
 RAID5は1台が壊れた場合、有効ですが、2台が壊れた場合
 再起不能のなります。

 そもそも、ラピット・ストレージ・テクノロジーでは、ソフトウェアRAIDの為
 RAID6はサポートされていない。RAID0 or RAID1 or RAID5のみのサポート
 
 RAID5の場合ストレージを増やせば耐障害性は落ちる
 2TB x 3 より 2TB x 4の方が耐障害性は低い

画像の説明

 ただ、その場合でも、ホットスペアという方法があります。
 1台故障を検知すると、ホットスタンバイしているストレージに
 即座にリビルドを開始します。よって、2台構成の時間帯を極力下げる事が出来るので
 リビルドが完了した時点で、そのストレージは切り離されて隔離されます。
 その後、隔離された故障ストレージを取り外し、正常な物をつけてホットスペアに
 設定を戻せば、また同様な動作となります。

画像の説明

 設定としては下記の通りです。
画像の説明